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Keith Jarret(キース・ジャレット)The Art of Improvisation(アート・オブ・インプロヴィゼーション)
The Making of West Side Story
Richter(リヒテル)/The Enigma(エニグマ)
今、音楽のDVDにはまっています。面白かったり、感銘を受けたDVDについてお話します。

Keith Jarret(キース・ジャレット)The Art of Improvisation(アート・オブ・インプロヴィゼーション)アップしました
Richter(リヒテル)/The Enigma(エニグマ)
アップしました。
The Making of West Side Storyアップしました。

   

 
Keith Jarret(キース・ジャレット)/The Art of Improvisation(アート・オブ・インプロヴィゼーション) 
ブログにも書きましたが、初めてキース・ジャレットを聴いたキース・ジャレットの演奏はチャールズ・ロイドのフォレスト・フラワーでした。テーマが終わり、ブレイクからピアノ・ソロが始まるのですが、息をつかせぬフレーズの連続が信じられないほど続き、それがカッコよく、何百回も聴いていました。それからこのピアニストに興味を持ち、Facing Youというピアノ・ソロのアルバムでは彼のピアノ・タッチに圧倒されました。僕は、ピアノのタッチというものについて気にしていたので、どうしたらこのような音でピアノを鳴らせるのだろうと悩みました。本格的にピアノのタッチについて教わったのは、バークリーへ行った時、僕のピアノのお師匠さんから習いました。その時鍵盤を弾いた瞬間指の力を抜く事を教わったのですが、現象的には指の力が無くなるので鍵盤が途中まで押し戻されます。指の重さと鍵盤の押し戻す力で鍵盤が通常の半分ほどの高さで止まるのです。キースのビデオを初めて見たときもそのような現象が多く見られました。そのような形で練習しているとそれまでの押しこむ弾き方の感覚と違い、もう少し高い位置で弾いている感覚になりました。結構楽しかったです。さてこのDVDはキースのドキュメンタリーですが、彼の今までの歴史や音楽に対する考え方がわかり、僕としては結構楽しいDVDです。最初のチャプターで、リハーサルでキースがバッハのゴールドベルグ変奏曲を指慣らし?に弾いているのをジャック・ディジョネットとゲーリー・ピーコック(この人は随分昔、京都に滞在していて、僕の尊敬するピアニスト、菊池雅章さんとレコードを出していました)じっと聴いているところなど良い雰囲気です。
リハーサルで バッハを弾いているキースと、聴いているジャックとゲーリー  
       
またこの二人(ジャックとゲーリー)が遊びでデュオでピアノ弾いているところもあり(ジャックはピアノが上手いです)楽しませてくれます。
ピアノを弾くジャック   
   
また、キースは楽器というものに対してこだわりがあり、エレピや電子楽器を弾いているのマイルスのグループにいた時だけです。そのインタヴューが面白くて、聴き手が「マイルスとやるためにピアノを諦めた?」と訊くと、キースは「いや、マイルスに屈した」「当時なら彼に屈しても許されるだろう」と笑いながら答えているのがお茶目な感じがしてよかったです。
マイルス・グループでのキース(手前の楽器はローズと思いますが、奥の方の楽器が何か分かりません)   
   
キースはクラシックの演奏もしていますがインタヴューアーに、なるほどなぁ!と感じることも言っています。クラシック、ジャズの両方に対する演奏について「一方を正当に扱うには、もう一方を封印しないと。モーツァルトを正統に弾くなら、その間ジャズをやめないと」
キースとチック・コリアがモーツァルト のダブル・ピアノ・コンチェルトを弾いています! 

キースのサックスが入ったグループ(初期のチャールス・ロイドのグループは除いて)では、サックス・プレイヤーの音色の良さが目立ちます。アメリカン・カルテットのデューイ・レッドマン、ヨーロピアン・カルテットのヤン・ガルバレクは非常に美しい音色を持っています。キースの音色に対するこだわりというものを感じました。
 アメリカン・カルテットのデューイ・レッドマン    
ヨーロピアン・カルテットのヤン・ガルバレク  
DVDの最後ではキースが言います。「悪いけどそろそろ練習しないと…素晴らしい質問がない限り。」インタヴューアーが問い返します「何を弾きます?」キースは「多分バッハだ。ソナタを練習しているんだ。手が動くように速い部分を弾いている…バッハを弾くよ」

う~ん、練習しなっきゃ!
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Richter(リヒテル)/The Enigma(エニグマ) 
 
ピアニスト、スヴャトスラフ・リヒテルの晩年のインタヴューが中心となるDVDです。彼が自分の過去に共演した作曲家、演奏家、自分の演奏について語っています。す ごく感動しました。リヒテルの話だけでなく、グレン・グールドこのDVDに出ていて、リヒテルについて述べた話も印象的でした。
リヒテルについて語るグレン・グールド  
   
彼はインタヴューでこう言って います。「演奏家は2種類に分類できると思う。楽器にこだわる者とそうでない者だ。前者は伝説的人物のリストやパガニーニいわゆるバーチュ・オーソと呼ばれる高 度な技術の持ち主。この種の演奏家たちは、自分と楽器の関係を前面に押し出して、そこに注目させようとする。一方後者は、技巧そのものにはあまり関心を向けない 。自己と楽曲の運命的な絆を重視し、聴衆を幻想世界に巻き込んでいく。重要なのは演奏ではなく、音楽そのもの。現代で後者の最も優れた例がリヒテルだ。」そのあ とにこのDVDでは、リヒテルがシューベルトのソナタを弾くのですが。音のバランス、曲のダイナミクス、間の取り方…すべて素晴らしいです。まさに音楽だと思いました。
シューベルトのソナタを弾くリヒテル

いろいろ面白いエピソードをリヒテルは語ってくれたのですが,興味深いのはカラヤンとのレコーディングでの意見対立です。多分彼はカラヤンの営業的な態度についての嫌悪感ではなかったのでしょうか。ベートーベンの三重協奏曲のレコーディング(ヴァイオリンはオイストラフ、チェロがロストロボーヴィチ、)において、表面的には第2楽章のテンポについてのカラヤンとの意見対立なのですが、彼が録音のやり直しをカラヤンに頼むと、カラヤンは「一番大事な仕事がある!写真撮影だ!」と言ってリヒテルの頼みを取り合わなかったと言っています。両者の性格の違いががよくあらわれていると思います。
オイストラフ、ロストロボーヴィチ、リヒテル   
  

 
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The Making of West Side Story
レナード・バーンスタインが自分が作曲した映画West Side Storyの音楽を1984年にキリ・テ・カナワやホセ・カレーラス等オペラ界を代表する歌手達とレコーディングした録音風景をメインにしたドキュメンタリーのDVDです。プレイヤーの演奏の素晴らしさに圧倒されます。
 レコーディングの風景です。 
   
リード・トランペット(多分黒人の方だと思いますが)の人のニュアンスの出し方、絶対間違うはずが無いという程のフレーズの正確さ等、抜きん出ていますが、どのプレイヤーも、極上のテクニックを持っています。見ているだけで、緊張感に包まれます。
このトランペットの人、凄いです! 
   
ミキサー・ルームでのスコアのチェックもこれまた凄いです。こんなスタジオの張りつめた雰囲気など見たことがありません。
緊張感が漂うミキサー・ルーム  
  
ホセ・カレーラスがダメ出しを受け、録音が中断したり、現実の緊張感が満載しています。これは心が元気なときでないと見ていられないほどタフなDVDです。
バーンスタインとカレーラス  
   
録音を中断してしまったバーンスタイン
 悩むカレーラス 
 
 
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