I need to be in love(青春の輝き)/Carpenters(カーペンターズ) |
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I need to be in loveのコード進行(フル・コーラス)MIDIデータ |
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I need to be in loveのコード進行(フル・コーラス)PDF書類 |
i_need_to_be_in_love.pdf へのリンク |
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カーペンターズのバラード曲I need to be in love(青春の輝き)です。
僕の中ではカレン・カーペンターという歌手は驚異的なテクニックと音楽性をもつヴォーカリストの一人というイメージがあります。
たとえばこの曲の出だしのメロディでは長9度の音の跳躍があるのですが、彼女の歌はそのような跳躍があることなど感じさせない、すごく自然な形で歌いだしています。
音程のコントロール、リズムのコントロールに何の躊躇も感じさせません。何の作為も感じられないのです。多分このようなものを天賦の才能というのではないかと思います。
曲構成はA -A'(PDF書類ではB)-B(PDF書類ではC)形式のもので、A'において変化をつけるため途中に4分の2拍子を入れるところなど曲作りの参考になります。
2コーラス目もAから入らず、A'から入り曲構成がだらけることがないのも良いと思います。
コード進行ではイントロ(弱起でスタートをしている)からAの4小節目まではペダルポイントというテクニックを使用しています。この曲のトニック音であるAを使用しているのでトニックペダルと呼んでいます。
非常に綺麗なサウンドだなぁと思う部分はイントロの3小節目や7小節目に見られるDdim7/Aです。Ddim7はE7(b9)のルート音を省略したコードと構成音が同じになりますので、このキーでのドミナント機能をもちます。
似たサウンドとしてはサブドミナント・マイナー機能を持つDmがありますが、ペダルポイントの効果もあり、Ddim7/Aの方がより複雑なサウンドを持つことができます。
A'の後半ではセカンダリー・ドミナントのII-Vパターン(G#m7(b5)-C#7)を4分の2拍子の部分に上手くあてはめて使っています。
その次の小節もII-Vパターンですが、上手くライン・クリシェを応用し、コード進行により細かい表情をつけています。
元となるコード進行 |
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サビの冒頭部分はバラードとしては定番のIV(D)-V7/7th(E/D)から始まります。
このV7/7th(E/D)というサウンドはIVMajor6th(9,#11)サウンドに近いサウンドなので明るい雰囲気(リディアンのサウンドが聴こえてくる)が出せます。
さて、カーペンターズの曲は兄のリチャードがアレンジを担当していますが、結構面白いのが、ピアノをダビング(重ね録り)することが多いことです。
この曲でも2コーラス目の最初の部分で中高音域でアルペジオ・フレーズを重ねています。普通はバッキングのなかでおこなうのに、バッキングはバッキングで録音し、その後にアルペジオ・フレーズを重ね録りしています。まるで4本の手で弾いているみたいで面白いです。
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