映画「ローズ」のテーマ曲「The Rose」、この映画ではR&Bの名曲「When a man loves a woman」の曲の方が好みですが、この曲も歌手の力がよく出て
くる曲です。
歌、ピアノ、バック・コーラスといったシンプルな編成で、曲をドラマチックに盛り上げます。曲構成はA(4小節)A(4小節)B(4小節)A(4小節)で1コーラスとなり、3コーラス歌ってエンディングとなります。
PDFの譜面でのリハーサル・レターがそれぞれのコーラスの頭となります。
各コーラスでのBセクションの終わりでリタルダンドをかけ、区切りを付けているのが興味深いです。Aセクションの基本的なコード進行はリハーサル・レターBのコード進行であると思います。
それに対し。曲の導入部であるAセクションでは2小節目のドミナント・コード(G)をトニック・コードの代理コードであるIIIm7(Em7)に置き換え、転回形の分数コードでベース音を順次進行させているように聴こえます。
ここではピアノ伴奏だけなのですが、ピアノの和声の最下声部の流れがそのように聴かせています。