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Carol King(キャロル・キング)/It's too late(イッツ・トゥ・レイト)
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イントロA- B-A-B-C-間奏(4小節)A-B-C-Endingのコード進行 |
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It's too lateのコード譜(PDF書類) |
its_too_late.pdf へのリンク |
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昔から知っている曲だったのですが、今回もう一度聴いてみるとコードの感違いを発見しました。
最初のAm7に戻る時、もう、はなっからAm7のドミナントであるE7だと思っていたら、聴いてみるとEm7でした。これは彼女が間違えているのかな、と思って間奏前も聴いてみると、やはりEm7が存在していました。ちゃんと聴かなければいけないということなんですね。
さて、曲の説明に入りたいと思います。曲はまずAm7とD7の繰り返しから入ります。このようにあるコード・パターンの繰り返し、それに付随して作られるフレーズやベース・パターンの繰り返しのことを、僕はヴァンプ(Vamp)と呼んでいます。これにより、曲の雰囲気が出来上がり、歌い手の気持ちがその曲に集中するので、ヴァンプから入る曲は多くあります。
一般的にはこの曲のキーはFで書かれてありますが、イントロから曲の冒頭部分のキーはAドリアンと僕は考えています。どこにもFを提示するコードが存在しない事。Am7とD7による繰り返しにより、あるスケール感(Aドリアン・スケールの雰囲気)が出来上がる事。この2点により冒頭部分はAドリアンのキーであると僕は考えています。
ではどこでキーがFに変わるのでしょう。
Aセクションの6小節目で始めてKey of Fを暗示させることができるコードGm7が出てきます。つぎのコードはFMaj7で、もうFMaj7のサウンドはトニックコードとしてしか聴こえません。
これはStevieのLatelyでも説明したPivot Chordによる転調がおこなわれ、このGm7にスムースに進行することができた事によるおかげだと僕は思います。
ここでのPivot Chordは5小節目のAm7,前のキーすなわちKey of A DorianではIm7、後ろのキーすなわちKey of F MajorではIIIm7という機能を持ったAm7をつなぎ役(Pivot)として使った転調といえます。
この曲、あるいは、このTapestryというアルバムでの特徴かもしれませんが、メジャー7thコードの使い方が曲にアクセントを与えているように思えます。
B セクションではサビでよく使われる(たとえばWhen a man loves a womanのように)サブドミナント(IV)からトニックへの進行の繰り返しをここではメジャー7thコードを使用しています。メロディ・ラインでのテンション音やベース・ラインの一風変わったアプローチ等で独特な雰囲気があります。
曲はKey of Fから間奏の前のCセクションで一時的にKey of Cに転調します。
このアイディアはエンディングにも使われ、最後はKey of Cのトニック・コードCMaj7(IMaj7)で終わります。
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参考資料 |
Key of F Majorのダイアトニック・コード |
Key of C Majorのダイアトニック・コード |
Key of A Minorのダイアトニック・コード |
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