Roberta FlackとDonny Hathawayのデュエット曲「The Closer I Get to You」です。
非常にシンプルな曲です。
曲構成としてはAB形式で単純に3コーラス繰り返され、最後にAセクションを使いフェイド・アウトで終わらせています。コード進行もシンプルです。
Aセクションでは、トニックとサブドミナントの繰り返しを基本とし、アクセント付けにトニックの代理コードであるIIIm7とVIm7をトニックに向かう橋渡し役として使っています。
通常ではこのような場合、ドミナント機能を持つコード、たとえばV7sus4のようなものがよく使われるのですが、ここでは、トニックの代理を使い、面白い雰囲気を出しています。
それにはトニックやサブドミナントをトライアドではなくメジャー7thコードにしているのも一役買っているのではないかと、私は考えます。